初めてのスリーパーダ登山 マニュアル

2016年2月23日(前日がポヤデー)、念願叶って列車で行くスリーパーダの登山を体験して来た。

悲しいことに、22日の登山で死者が3名でてしまい、大変、混雑していたことが想像できます。

 

列車やバスを使ってスリーパーダへ行くのは、私の年齢からしてこれが最初で最後。

今回の登山は、日本語学校の関係者とMAHOさん、そして途中で出会ったガンパハのお坊さん2名、総勢11名で挑んだ。

今回はみんなで楽しめる数少ない機会となり、登山出来てとてもうれしかった。

残念ながらトゥシャーリ ナンギが歯痛で参加できず、代わりにトゥシャーリのおばあちゃんが来てくれてうれしい。

それにしても おばあちゃん。。。足元が新品のビーチサンダルだが。。。大丈夫かな。。。

 

ではでは。。。

 

なんとか、時間通りに全員集合出来たのでさっそく出発‼‼

 

朝6:25 カルタラサウス駅⇒コロンボフォート駅 列車Express

着後、コロンボフォート駅の軽食屋で、朝食をとる

 

朝8:30 コロンンボフォート駅⇒ハットン駅 列車 指定席3クラス

(ポイント①排気ガスで空気が汚いので、マスクが必要。)

3クラスは向かい合わせの席で十分にきれい。トイレは洋式。ピストルシャワーで水を流します。使用できるレベル

もちろん、トイレットペーパー持参が必要!ウエットティッシュもあると便利です。

 

キャンディまでは、途中乗車がほとんどなかったので席に余裕がある。

スリランカ人との旅の定番☆自宅から持参したシーニサンボルサンドウィッチをみんなで食べる。

お坊さんは他の乗車客に、お弁当を食べに来てください‼言われ、お腹いっぱいになっていた。

こうして現地の人は徳を積む!?

 

きれいな景色が続き、楽しい列車の旅。。。

 

午後1:30ハットン駅到着 

駅にトイレがあります。バケツで水を流しますがここも使用できるレベル。

ハットンの街へ徒歩で向かい、ライス&カレーを食べる。

ゆっくりとバスステーションへ向かい、スリーパーダ行きのバスに乗る。(70ルピー)

きれいなお茶畑の景色を眺めながら約1時間ほどで到着。(バスの排気ガスすごいのでここでもマスクは必須)

登山口のナラタニヤ村(DEL HOUSE)で下車。

 

午後5:20 いよいよスリーパーダ登山開始‼

スタート地点に簡易トイレがあります。

バケツで水を流します。入れるレベル(20ルピー)

トイレの隣に係員の寝床があり、笑顔で ここで洋服着替えていい? とお願したところOKしてくれたのでまだ暑いけど、念のため長袖に着替える。

 

歩くところに出店がたくさん立ち並んでいて楽しい‼

ここでお水、食料、チョコレートなど買い込む。

山の上方に行けば行くほど、お店の商品が値上がりするシステムなので、なるべ登山前に買っておきましょう‼ 

防寒の準備は万全に。。。登るにつれ勾配がきついです。手すりがありますが、冷い、汚い、鉄臭いの三拍子なので手袋はここで買ってもよいでしょう。(約100ルピー)

ちなみに髪の毛風おさげ付き帽子は子供用☆

 

(ポイント②汚れても良い靴下・帽子・手袋は持参しましょう)

 

現在のスリーパーダは全て階段に整備されてますが、その昔はロープを使って登山したそうです。

昔、登山するものは自分の子供たちに財産の全てを譲ってから死ぬ覚悟で挑んだそうです。信仰心深さを感じます。

登山した人はわかると思いますが、あれをロープでって考えただけでもゾッするお話。

 

18:10 日本のお寺がある

長袖に着替えたことを後悔するほど、身体が熱くて汗ダクになる。

日本のお寺を発見!! なんだか、ホッとする瞬間。

途中、水シャワーポイントがある。初めての登山者は川で体を洗うのが習わし。

 

19:30 月の距離が近い

日が沈んで来たので少し、肌寒い感じがしてきた。

ポヤの次の日だったので、まだ、マンマルでお月様がきれい‼

(この時間帯の外国人の登頂はほとんどなく、スリランカ人ばかり。

外国人は近くの宿に泊まって深夜2時から登り、 日の出を見るのがお決まりコース。)

 

登り慣れたスリランカのお年寄りたちは

〖アペ ブドゥン‼ アピ ワディンナ‼〗(私たちのブッダよ‼ 私たちはお祈りし行きます‼)などと掛け声を繰りかす。

私たちも真似して言っていたら、スリランカ人にキャッキャ 笑われた(*'ω'*)

おばあちゃんも居たので、兎に角、こまめに休憩をとる。

 

20:30 心にしみる‼ シッダレパ ショップ

軽食屋で休みながら、持参した食料を食べる。途中、トイレはあります。(20ルピー)まだ、入れるレベル

途中、シッダレパショップがあり、“パスワングワ”(風邪のハーブドリンク)のダンサラ(無料配給)そしてバームクリームでおでこ周りへヌリヌリしてくれる。

 

22:00 インディカトゥパーナ―

ある休憩ポイントの階段の脇に、白い糸がクモの巣、または揖保乃糸のように長い距離を張っている。

ブッダがスリーパーダを登山した際、ここで破れた服を縫ったと言われいる場所。

 

はじめての登山者は、無事に登れます様にと願いを込めながら少しだけ、ハーブの入った袋を針で縫ってから

上方へ張って糸を置いていきます。針と糸は、スリーパーダ行きのバスの中か、商店で購入することが出来ます。50~80LKR

 

(ポイント③せっかく来たので、糸と針を購入してやってみましょう。)

 

 〖アルワ〗

初めて登山する人は食べると良いと言われているお菓子があります。

日本の落雁のような食感で口の中の水分を奪われ、登山中はちょっときつい。

スリランカ人と接触しながら登山すれば、きっともらえるお菓子かと思います。

 

22:40 山頂はもうすぐ‼

山頂最後のお店では、かなり体も冷えて寒い。手持ちの防寒グッツをフル装備で挑む。

スリランカ人もさすがに靴下を履かないときつそう。

この商店では小っちゃいカップのミルクティーが80LKRと高い値段するが、ここは体を温めないとやって行けない気がしたので

飲む。

 

(ポイント④サーモスタイプのボトルを持って行けば、欲し分だけアツアツの紅茶を入れることもできます。)

 

 

23:30 スリパーダ 山頂へ到着

急勾配の階段を冷たい手すりに触りながら頂を目指します。

途中、雲海が自分より下にあるのをお月様のお蔭でみることができ、とても幻想的。

山頂は風がとても強く、身体の熱をすぐに奪っていく。早くも下山したい気持ちになる。

そして ここでは靴を脱ぐ。裸足は寒すぎて無理無理‼ 

山頂には大きな鐘があり、その鐘を登山した回数分だけ鳴らす。その後は、聖なる足跡があるとされる建物に参拝。

仏教徒はブッダの足跡、キリスト教はトーマスの足跡、ヒンドゥ―教ではシバ神の足跡、イスラム教ではアダムの足跡と言われています。

 

日の出を見てすぐに帰ろうね‼とみんなで話し、お坊さんたちはお坊さん専用の施設へ私たちも隙間だらけのシェルターで雑魚寝で

仮眠をとる。

寒すぎてほとんど、眠ることができず、チョコレートを食べながら疲労感を紛らわす。

ここ登頂で入るトイレは、汚くてくさい。もちろんバケツで水を流します。汚物もそこら辺に捨ててあるので、出来れば避けたい。(無料)

 

朝4:30 お坊さんに起こされ、西洋人の観光客の数がすごいので日の出前に下山をすることに。。。

日の出が見たかったのに。。。と思いながらもここはわがままを言わず、下山した。

15分ぐらい下山した場所がきれいに日の出が見れそうだったので、そこでしばし待機。。。。

 

(ポイント⑤混雑が苦手な人は少し早めに下山もしくは、日の出を見た後、大変ですが南側から下山もおススメです。)

 

6:20分頃、日の出が見える

太陽が出てくる瞬間の景色は幻想的で神々しい。。。しばらくの間、高揚感に浸る。あっという間に太陽が出て周辺は明るくなり、

視界もはっきりしてくる。遠くの山脈や湖がきれいにみえはじめた。

その反面、スリーパーダには驚くほどのごみ量と異臭がし、いやな気分になる。。。これにはがっかり。。。

ここはまだお坊さんが管理している場所なので、外国人でも入場料が無料、ごみ箱がないので捨て放題。

 

下りの方が登るときに比べて大変と聞いていたので、用心しながらゆっくり下山。

帰り途中、また、シッダレパのハーブドリンクを飲み、今度は無料のふくらはぎマッサージを受けることができます。

 

とうとうおばあちゃんがサンダルを滑られ、転んでしまったが大事に至らず、歩くことが出来て良かった(+o+)

ガンバレ アーチ!!(おばあちゃん)

 

9:20 無事に下山

軽食屋でエッグロティとミルクティーを食べた後、バスでハットン駅へ

車中、乗車客のほとんどは景色を楽しむことなく、疲れて寝ていた。

 

11:30ハットン駅へ到着

列車が来るまで自由行動。

 

13:30 ハットン駅⇒コロンボフォート駅へ

列車は指定席の2クラス。兎に角、車内が暑すぎてバテる。

スリランカ人は扇風機を好まないので、社内の扇風機を止めてしまいとてもつらかった。。。

余裕のある方は、1クラスで予約しエアコンで涼むことをお勧めします。

 

19:05 コロンボフォート駅到着

コロンボからカルタラまで帰宅ラッシュのため、ACバスでゆっくり帰宅することに。。。

やはり、ACバスで正解‼ 体力回復する。

  

21:30 カルタラ自宅へ到着

はぁ~。無事に帰れた~。

シャワーを浴びて、吸い込まれるようにベットの中へ

 

☆スリーパーダ情報☆

標高:2238m 登山シーズン11月満月~5月の満月まで

オフの時は、神様や動物たちが登る時期とされているので、商店も山頂のゲートも閉じている。

登山ルートは北側のナラタニヤ(GELHOUSE)、 南側のラトゥナプラ(北より大変なルートだが、登る人が少ない)

 

今回、私たちの所与時間:登り6時間 下り4時間(途中、一時間ぐらいは、日の出を見る) 

利用ルート:北側 ナラタニヤより

登山開始時刻:17:20

山頂到着時刻:23:30

下山開始時刻:4:30(翌日)

下山終了時刻:9:20

 

〖まとめ〗

スリランカ人やお坊さん方と登ったことにより、色々なお話を聞きながら、スリランカ文化にどっぷり浸り登山を楽しめた。

とても有難く感じています。(ダンマシリ僧侶に大変、感謝致します。)登山時もそうでしたが同じ時間帯に下山する人もスリランカ人ばかりで少なかったので、マイペースに歩くことが出来た。

 

途中、スリランカ人のニューハーフに出会えたのは、本当に驚き。。。

しかもお坊さんたちをナンパして来て、ちょっと笑えた。お坊さん達はとても怒っていたが(*_*;

いろんな感情がこの数時間で感じることができ、とても充実した旅でした。

 

一言でいうスリーパーダは。。。。

“シーギリヤロックよりすごい‼” 

 

是非、生涯のうち一度は体験すべき場所だと思います‼

本格的な登山者の方には階段なので物足りないかもしれませんけどね。。。

 私的おススメ度☆☆☆☆☆ 120点デス(#^.^#)

 

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Photo by Maho